この記事は需要が少ないだろうなぁと思います。場所が場所だからです。私自身も初めて降り立った駅でした。すんなり駅名を読むことさえできませんでした。近くのゴルフ場でプレイした後、クラブハウスでそこそこ飲み、最寄りの駅まで送ってもらって仲間と別れたのち、エステ行きたい病が出てしまいました。スマホで検索すると、何と、読み方も分からないこの駅近くにメンズエステがあるというのです。
ちょっとしたトリップ感もあり、駅前をウロウロしながら小一時間、時間を潰しました。
指定された場所は、マンションというか、雑居ビルというか、不思議な作りのビルでした。
ドアを開けると、顔面偏差値かなり高めのプチ熟さんがニッコリと笑ってくれます。「楽しい時間になりそうだ」と期待が高まります。緊張感というものがなく、気さくに話しかけてくれるので、数年来の異性の友人宅を尋ねたかのような安心感があります。
「私、ＨＰの写真が茶髪だからヤンキーと思われていて、来てくれるお客さん、ガテン系の人が多いんだ」と言います。実物は黒髪ですが、あとで見たらＨＰの写真は確かに茶髪でした。ヤンキーさんとは程遠い、美白美人です。スタイルも良く、スレンダーなのに腰回りが充実していて、思わず「ハーフですか」と聞きましたが、違うようです。
マッサージはかなりの上級者です。メンエスならではのツボもしっかりと押さえています。上級者です。
美への関心が高い、とご自身で話していて、様々な美容法を試したり、女性向けエステに頻繁に行ったりしているそうです。そのせいか、お肌が透き通るように白くてスベスベです。「凄いね、スベスベだね」とドサクサに紛れて触っても何のお咎めもありません。
性の話になり、最近してるかどうかの話になり、「久しくご無沙汰ですね」という答えになり、「自分でしないの？」との質問になり、「面倒だし、逝かないんだよね」と言うので、
「美のためにはコンスタントに逝った方が良いんですよ」と言ったら、「それ、みんな言う」と言って笑います。
「みんなそれいった後、どうするんですか？」と聞くと、「いろいろ」
「いろいろって？」「そこで会話途切れる人もいるし、自分が逝かせましょうかと提案して来る人とかいるよ」「え、それ、僕も提案してもいいですか？」「どうやって？」「それはまあ、男と女だから」「最初からはダメよ」「では、最初から受け入れ可能な形で」
で、結局、下半身だけ脱いでいただき、得意の９２を施すのですが、本当に逝きません。逝かせ率９９％の私が敗北感に包まれます。結局、透き通るような白い手で仕上げていただき、初回はサロンを後にしました。
敗北感を払拭すべく、二度目の訪問となりました。そして、とても楽しい時間となりました。
