深夜2時。真夜中のオフィス街には、人っ子一人いない。辺りに民家やマンションは見当たらず、人の気配すらない。完全なる静寂。お目当ての雑居ビルは一階店舗の脇に階段があり、そこを上るとサロンに行き着くはずだが、灯りがなく、道路側から見ると階段が途中で暗闇に吸い込まれているようだ。 「本当にこんなところにサロンがあり、嬢が待機しているのだろうか?」 宴会がはけたあと、訪問先を探し、何店舗目かに電話すると留守...
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