さすがに「他人との接触を八割減らせ」とまで言われて、かつてのように毎日か一日おきにメンズエステに行くような気分にはなりません。
マガジンを購入する
しかし一方で、閑古鳥が鳴いている業界だからこそ、いい思いが出来るチャンスがそこここに転がっているともいえ、メンズエステ行きたい病が疼きます。
そういえば、デリはどうなってるんだろう。
そう思って、何度かお世話になっているあそこから呼びました。
いらしたのは笑顔満載で「いい人オーラ」を放つ、女子アナ風美人でした。
ちょっと優等生風でもあったので、こちらも良い人ぶって、静かに時間が流れました。
風向きが変わったのは、
その日私が抱えて来た荷物に、セラピさんの関心が向かったところからでした。
「買い物ですか?」
「いやそんなつもりなくて歩いてたら人だかりがあったので」
「ひょっとしてマスクか何かですか?」
「そうそう、マスク。ひと箱50枚入りを一人限定一箱って売ってたから、二回並んで二箱買った」
「えーっ、いいなぁ。何処ですか?」
店と場所を教えましたが「いや、もうないよ、きっと」と言うと、かなり落胆していたので、
「一箱あげようか?」と聞くと、
眼をキラキラさせて「いいんですか、嬉しい。困ってたんです」と言って、
「幾ら払えばいいですか?」と聞いてくるので、
「いいよ、お金なんて。どうせ通りすがりに買っただけで、こんなに要らないし」と言うと、
「それじゃ悪いですよ」と言うので、
「じゃあ、お願い聞いてくれる?」と言うと...。
※詳細情報は掲載終了しました。
★自粛要請のなか静かに街に繰り出してデリを呼んだみたら予想外のしあわせに包まれました★
503文字
マガジン画像:0枚
マガジン動画:0
購入済みの方は
2NT IDにログインして読む